· 

リニア新幹線について

 

リニア中央新幹線の長野県内のルートはほとんどがトンネルのため、トンネル掘削に伴って「東京ドーム10杯分」と言われる膨大な量の残土が出るにもかかわらず、残土置き場が決まらないまま、見切り発車で工事が始まります。谷筋や沢などへの残土の仮置きが災害を誘発する恐れがあります。残土運搬の大型トラックが1日1500台も数年間にわたって通過することが住民生活に与える影響や昼神温泉への影響も心配されています。トンネルは3000メートル級の南アルプスを掘削するため、水脈がたたれ、水枯れや環境への影響も心配されています。多くの住民が不安を抱えたまま、住民の犠牲の上に事業が進められることはあってはならないことです。

私は、リニア中央新幹線の工事は、住民の納得と合意が得られるまで、いったん中止するべきだと考えています。私には、この事業のメリットは、ほとんど思いつきません。

東海道新幹線の乗車率の現状等から見ても、果たしてリニア中央新幹線開通後の飯田中間駅の乗降客がどれくらいになるのか、私は懐疑的です。「日本のマチュピチュ」と言われ、ユネスコに認定された南アルプスの中央構造線ジオパークは、今年も大鹿村の中央構造線ツアー、伊那市長谷の第60回竹沢長衛祭などが取り組まれていますが、この豊かな自然自体がリニアの工事で影響を受けないか心配です。高速交通網の利便性向上が期待される飯田下伊那地方ですが、一般の県民にとってリニアの利用そのものが長野新幹線などに比べても限定的ではないかと危惧されます。

県だけでも500億円から700億円と言われる財政負担も心配です。