· 

災害に強いまちづくりへ。ハード・ソフト両面の強化をすすめます

東日本大震災の救援募金活動で(上田市内)
東日本大震災の救援募金活動で(上田市内)

西日本を中心とした記録的豪雨により、多数の死者や安否不明者を出しています。心からお悔やみを申し上げます。

 

長野県では、東海地震の対策、御嶽山や浅間山の噴火対策、県北部の雪害対策などをはじめとする災害対策が求められています。結論から言えば、災害対策はハードもソフトも、どちらも重要で、どちらかに重点を置くということは難しいのではないかと考えます。

 

リニア中央新幹線の長野県内のルートはほとんどがトンネルのため、トンネル掘削に伴って「東京ドーム10杯分」と言われる膨大な量の残土が出るにもかかわらず、残土置き場が決まらないまま、見切り発車で工事が始まります。谷筋や沢などへの残土の仮置きが災害を誘発する恐れがあります。

 

昨年の県の消防防災ヘリコプターの痛ましい事故を見ても、ヘリコプターや専門の装備品は必要不可欠ですが、防災ヘリコプターに乗務して消火や救助活動に当たる隊員の養成などの人材育成、消防本部との連携などが効果的に機能することでその役割を果たすことができます。噴火や土石流を防ぐ防護壁や砂防ダム等の設置が必要ですが、日常的な観測体制の強化、災害情報の迅速な伝達、速やかな避難が可能な避難ルートの確保も重要です 。

 

災害時の被害を最小限にとどめられるよう、地域防災計画に専門家や住民の意見を反映させ、必要に応じて見直していくことも重要です。